「反省」すべきこと・・・

以前・・・この場で2011年を境に、ウチの生徒の離脱率は『0(ゼロ)』や」って書いたと思う

それ以前の『北岡道場』は・・・たくさんの生徒がいたけど、それと同時に、辞めていく生徒も幾人もおった・・・そんな道場やった

 

「卒業生が帰ってこれる場所」・・・俺自身、そういうコンセプトで、道場を立ち上げたんはホンマやけど・・・・・

いつの間にか、「勝つ」ことに酔ってたんか?、「勝たせる」ことが、監督としての自分自身での評価やったんか?・・・今となってはいろんなことがありすぎて・・・・・

なんで、そんな道場に導いてしまったんか?・・・なんで、そんな道場に進ませてしもうたんか?は、分かれへん

せやけど・・・俺自身、反省すべき点が山ほどあるのは事実や

 

 

昨日、ある方から・・・離脱率『0』になる前に、北岡道場を辞めていった(いや、俺が辞めさせてもうたんやろな(-_-;))、ある兄弟の近況を聞いた(たまたま、ある場所で会ったみたいで、近況報告も兼ねて、そのお父さんとお話ししたねんて)

北岡道場を辞めた後・・・兄弟揃って、他の道場に移籍して「柔道」は続けとったようやけど、弟の方は、頑張りすぎて身体を壊してしもうて、「柔道」を辞めざるを得えへんくなってもうたらしい

でも今は、回復して・・・違う競技を頑張ってるって話を聞いて、なんか安心したし、嬉しくもなった(^o^)

お兄ちゃんの方も、「柔道」を離れたって聞いて、ちょっと切なくなったけど・・・せやけど、元気やって事を聞いて安心した

 

その兄弟は・・・弟は、県大会でも上位入賞するような子やってんけど・・・お兄ちゃんは、弟より、ちょっと運動能力が劣っとって、また、道場の仲間の中にも、ちょっと馴染まれへん雰囲気の子やった

俺は、そのお兄ちゃんのことが、ごっつい気になりながらも・・・今現在の「北岡道場」とは、まったく違った方向に進んどった、当時の道場の流れを止めることができへんかった

俺自身、責任逃れする訳やないけど・・・きっと、もう俺一人の力やったら、その流れを止めることができへんくらいまで、一部の親御さんたちに勢いがついとった

 

「卒業生が帰ってこれる場所」っていうコンセプトで立ち上げた道場が、いつしか独り歩きして・・・俺自身、自分の道場やのにもかかわらず、道場に行きたくないと思うくらい、道場内で中立な立場を保つのが、精神的にものごっついしんどかった

(出来る子、出来へん子で分けたら、ものごっつい失礼なんは承知で書くけど)出来へん子達は、その状況に耐えられず、否応なく道場を辞めていってしまう

また、「それでも、頑張ろう」と残った子も、道場の練習の日になったら、お腹が痛くなる、頭が痛くなる(これは、仮病でもなんでもなくて、ホンマに神経性の疼痛やったねんけど、それくらい子供たちは、精神的に追い込まれてた)

・・・・・そんな、よろしくない構図が出来上がっとった

 

ちなみに・・・晃コーチ、悠葉コーチはじめ、REN、EIMI、沙季ちゃん、虎ちゃん、夏っちゃん、正也、おっさん(OB達および、その親御さん)なんかは・・・今でも、口を揃えて「あの時期は、まったく楽しくなかった(ーー;)」って言うくらいやから・・・俺は「何をしとったんやろう?」って、ホンマ後悔すること、反省することばっかりやよ

 

俺自身も、当時・・・スクールウォーズの「滝沢先生」、また、ROOKIESの「川藤先生」に、なろうとしとったんやろなぁ~?

「やればできる!」「悔しくないんか!?」「勇気がない者は帰れ!」「俺はお前らを信じる」etc・・・

今でも、道場の子供らには、「同じ言葉」を吐き出すけど・・・当時は、目先の試合に向けての言葉やったに過ぎへんかった

でも今は、成長過程の子供達に、「将来、少しでも役に立てることがあればいい」「「北岡に出会ったことで、何かが変わった」って思ってくれたら最高や!」という思いで伝える、魂を込めた、大切な言葉として伝えるから・・・・・同じ言葉であっても、「想い」が違ったら、伝わり方も大きく変わってきよるわな

 

それくらいの時期やったなぁ~

そのことに気付いた俺が・・・指導方針を、180度方向転換したんは

言わば・・・落ちこぼれを引き上げる「滝沢先生」や「川藤先生」から・・・クラス全員の子に対して、それぞれの目線に合わせて、彼らの歩幅に合わせて、一歩ずつ一歩ずつ、その子のペースで歩く「金八先生」になったって感じかな?

(※ちなみに、恥ずかしい話やけど・・・俺の教育者としての教科書は、「スクールウォーズ」「金八先生」「ROOKIES」やから・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)))

 

「180度方向転換した、あの時期があったからこそ・・・今の『北岡道場』がある!!」

 

俺は、そう思ってるねんけど・・・・・

そやけど・・・それまで、ガチガチに「滝沢先生」「川藤先生」でやってきたことを称賛してくれとったご父兄の方々は、いきなり「金八先生」になられても・・・そらぁ困るわな(ーー;)

ご父兄の中には、それを、おもしろくなく思ってらっしゃる方がいることも、ひしひしと伝わる中・・・それでも俺は、「金八先生」を貫いた時期やったよ

当然・・・指導方針をシフトした以上、我が子(悠葉(コーチ)、REN、SO)にも、必要以上の柔道のテクニックを指導することを、一切せえへんようにした

 

俺は、その時・・・既に、考え方をこないシフトしとったねん

「出来る子は、黙っとっても(ぶっちゃけたとこ、指導者が北岡やなくても)、それなりのペースで、こなしていきよんねん!

放っといても努力もするし、結果も自ずと出しよる!

そんな子らは、時々、脱線しそうになった時にだけ、ビシッと方向性を定めてやったら、安定して走り続けよる

せやけど、俺ら教育者(指導者)は・・・出来へん子に「目標」を持たせてやって、それをクリアしていく喜びを、(たとえ、それが出来レースであったとしても)与えてやって、物事を途中で投げ出すことをさせんと、「続けてたら、何かが変わる!」ってことを、身を以て感じてもらえるもんを提供してやってナンボちゃうんか!?」・・・・・って

 

今、振り返ったら・・・こんな感じで、俺自身の考え方を発信するホームページもなかったし・・・俺自身、若かったっていうのもあったんやろうけど、「嫌やったら、辞めたらええやんっ!」みたいな、割り切った思いも、どっかにあったんかも知れへん

もっと、ご父兄の方々一人一人と「膝を突き合わせて(実は、この姿勢は、ある方に教えてもらった大切なことやねん」)、自分自身の考え方を伝えることができとったら、子供らは辞めずに済んだんとちゃうんか!?・・・そない思って、後悔するばかりやねんよな

 

 

話を元に戻すけど・・・その、180度方向転換した指導方針、俺の考え方は、その兄弟の親御さんには、上手く伝われへんかったんやろなぁ~

実際、「以前の北岡先生は、「ROOKIESの川藤先生」ってイメージがあったんですけど・・・最近は、何か違いますよね?」って、その親御さんに言われたことがあったのも事実やし・・・

おまけに・・・「今の勝ち負けじゃなくて、数年後を見てほしい! ほんで、もっと先、社会に出た時に通用する子になってもらいたい!」っていう俺の言葉も・・・今みたいに、素晴らしいOB達がいてくれた訳やないし、きっちり伝えるだけの材料がまったくあれへん・・・ただ「机上の空論」に、過ぎへんかったんやろなぁ~

結果的に・・・俺と親御さんの意思の疎通ができんと・・・大切なことを伝えていってやるべき教育者の俺自身が、彼ら(その兄弟)から「柔道」と「仲間」を奪ってまう片棒を担ぐ形になってもうた

 

「たら」「れば」は言うてもしゃあないけど・・・

それでも、あのまま続けてもらってたら・・・『今』の「北岡道場」で、柔道をしとったら・・・何かちょっとくらいは、彼らに伝えてやれるもんもあったんとちゃうんかな!?そない思ったら・・・ものごっつい反省すべき点が、ぎょうさんあるよな

 

せやから、それを踏まえて・・・今は、このホームページを通じて、「俺の考え方」をきちんと発信するようにしてる

それが功を奏したんか?・・・道場に入会したくて訪ねてきてくれる親御さんとのニーズの「ズレ」は、限りなく少ないと感じてる

ほんで、道場の練習内容、道場生たちの「笑顔」を見てくれたら、一目瞭然・・・嘘偽りは、まったくあれへんから、大抵の方はそのまま入会してくださる

 

また、俺自身も、はっきりと言うねん・・・「私は、勝たせる「柔道」を指導するつもりは、まったくありません! 強いて言えば、「柔道」以外のことを、「柔道」を通じて学んでいただきたいと考えてます!」って

在籍してくれてる、道場内の親御さんたちに対しても、その考え方は、徹底して伝えてるから・・・今さら、「試合に勝ちたいから、こうして欲しい」「もっと、勝たせるように教えて欲しい」っていう要望は、ご父兄の皆さんからは一切あれへん

俺自身も・・・彼ら全員に対し、「柔道が好きでいてもらい」「楽しみながら底上げができるようにしたい」・・・したがって、「道場内で歪を生じさせることを限りなく少ないしていける「金八先生」でいたい」と思ってるんやから・・・

(その上で、「滝沢先生」と「川藤先生」が乗っかってくれたら、俺自身、なおベストやなぁ~(^O^))

 

言い訳がましくなるけど・・・指導者は、ものごっついジレンマを、ずっと抱えてるもんや

多分、どこの指導者も、何の指導者でも、多かれ少なかれ、ジレンマを抱えてると思う

「出来る子」達に照準を合わせて、徹底的に指導したら・・・・・勝てる

せやけど・・・「出来へん子」達は、どないなる?

逆に・・・「出来へん子」達に照準を合わせて、練習を進めたら・・・「出来る子」達は、まったくもって面白くない

「そのジレンマを、如何にすり潰して・・・道場全体の底上げを図るのか??? 子供達に、楽しみながら、それぞれの「目標」を持ってもらうのか???」・・・それは、ものごっつい難しいことやねんよな

事実、それを実行してから・・・今に至るまで、数年の時間を要してるんやから・・・

おまけに、俺は・・・今の今までやってきたこと、全てをひっくり返して、新たな場所に足を踏み入れたもんやから・・・ものごっつい勇気がいる決断やった

ホンマ・・・一朝一夕には、いかへんことやったよ

 

それでも・・・・・

未知なる領域に、足を踏み入れて良かった

言いたいことも吐き出さんと、ずっと自分の「信念」を貫いてきて良かった

 

もちろん・・・まだ、答えが出たわけやあれへんけど・・・

当時、10名程度になってもうた道場生も・・・今は、30名の大所帯になった

また新たに、小学1年生の「寛司」と「優音」も、仲間に加わった

ほんで、何より・・・誇らしい「卒業生」たちが、それぞれの場所で、活躍してくれてる

ホンマに、ホンマに、嬉しい限りや

 

きっと、あの当時は・・・俺自身の「考え方」「コンセプト」が、きっちり固まってなかったんやろなぁ~

要するに、「信念」がなかったんやろな(^_^;)

だから、その教訓を生かして・・・同じ過ちを繰り返すわけにはいかへんねん!

そんなことしたら・・・辞めていってしもうた子達に、申し訳ないやん!?

おまけに・・・そんな道場に逆戻りしたら、OBたちに、しこたま怒られてまうがな(^_^;)(^_^;)

 

「後悔、先に立たず」

反省すべき点は、きっちり反省して・・・俺が今できることは、道場に在籍してる子達に、全力でぶつかってやること!

それしかないわな

いい意味で、『北岡道場』が独り歩きしてる今、俺自身の「うぬぼれ」も、大いにあるかも知れんけど・・・あいつらにとって、そんな「教育者の端くれ」でいたい・・・ほんで、そんな「親父」でいたい・・・そう、思ってるよ

 

 

 

さぁ、明日(23日)は・・・毎年恒例の「北岡道場杯&納会」

生徒、ご父兄、OB数名含めて・・・約70名ほどが集まるらしい

2015年の「締め」やからね

 

恭太! YAMATO!

キャプテン、副キャプテン・・・最後やで!

元気出していこう!

READY! GO!!

 

 

 

LINEで送る

過去の投稿

北岡道場連絡先

983-0821
宮城県仙台市宮城野区
岩切字昭和北2-15

【連絡先】
022-782-7780
(きたおか接骨院内)

QLOOKアクセス解析