北岡道場は『社会の縮図』であり、教育現場

北岡道場内で、「いじめ」と取れる事案が発生してもうた(^_^;)

 

上級生(B)が、一学年下の生徒(A)の背中を帯で叩いたり、ワークブックを床に叩きつけたり、筆記用具やシャツを、更衣室の埃だらけの棚の上に放り投げたり・・・何度かにわたって、繰り返されとったらしい

言い訳にしかなれへんねんけど・・・更衣室内での出来事であり、俺は、よう気付かんかった(ーー;)

 

せやけど・・・あるルートから、その情報を知ることができて・・・他の道場生からも、出来る限りの情報を集めて・・・すぐに「いじめられてる子:A」の家に向かって、今までの経緯をすべて聞いた

※実は、A・・・以前、学校で嫌な目に会ってた時期があって・・・それを俺が知って、学校側(担任の先生はじめ、校長先生、教頭先生)と解決の方向に進めたことがあったねん

せやから、俺・・・「なんで、俺に言わへんかったねん? 「困ったことがあったら、何でも言うてくれよ!」って、約束したやんけ!?」って、言うたねんけど・・・

「道場内のことだったので・・・「先生に、迷惑かけられないな」って思って・・・」・・・そないな答えが返ってきた

俺は・・・「次の練習日に、ちゃんと解決するから・・・  心配せんと、もう嫌な思いもする必要ないからな」って、Aに伝えた

 

 

善は急げ!!

早速、昨日の練習の勉強の時間を使って、みんなで話し合いをしたねん

もちろん、その話し合いは、子供達、仲間同士のことやから・・・前に出て、進行してくれる役目は、タケル(キャプテン)、SO&ココロ(副キャプテン)

もちろん、俺も・・・隣で、すべてを聞いてたねんけどな

そない言うても・・・タケルもSOもココロも、まだ6年生

なかなか、上手く話し合いを進めることはできへんかった

 

せやけど、最後にタケルが・・・

「こんなこと(イジメ)は、絶対にしない方がいいし・・・絶対に止めた方がいい  それでも、それを続けるんなら、B(いじめてた子)は道場を辞めなければならないと思うし・・・・・」

苦虫を噛み潰したような顔をしながら、多少口籠る場面はあったけど・・・

リーダーとして、一番言いづらいであろうことを、小学校6年生ながら、上級生に対して、みんなの前で言うてくれた

SOもココロも・・・中学生が、道場生の約半分を占める中、みんなの前に立って、結構、勇気のいることやったんとちゃうんかなぁ~って思う

 

 

そんな話し合いの中・・・

AはBに対して、みんなの前で・・・「これから、そんなことをしないでください!」って、勇気を持って自らの言葉で伝えることができた

俺は・・・ここは、大事な部分やと思ってる

大人(先生や親)が介入して、事案を解決することは、ものごっつい簡単やけど・・・せやけど、それやったら、「やられた子」の中では、ホンマの解決にはなれへんのんとちゃうんかな?って思うねん

俺は・・・「いじめる側」にも、「いじめられる側」にも、原因はあると思ってる

多分、「いじめる側」は、いじめてる感覚がないまま・・・何も言い返してけえへん「いじめられる側」の態度につけ込んで、どんどんエスカレートしてくるんとちゃうんかな?

せやから、今、俺が助けてやることは簡単なことやけど・・・怖いやろうけど、勇気を振り絞って、自分の言葉で「止めてくれ!」って発することは、この先の人生にも、絶対に必要になるはずやから・・・

俺は、それを、その子の口から言わせてやりたいって思ってたから、その部分では、Aにとっては、すごい収穫やったんとちゃうんかな?って思う

 

それから、Bにとっても、自分の愚かさを感じてもらう、絶好のチャンスやったと思う

B自体も、学校とかで、いろんなしがらみを背負っとったみたいで・・・行き場のないストレスを、道場で吐き出してしまってたようやけど・・・それは、筋違いや

せやから・・・「これからは、二度としません!」って、みんなの前で約束をしてくれた

もちろん、これは、Bの吊るし上げの行事やないよ!

Bに、大切なことを気付いてもらうための話し合いやねんから・・・

同じ志を持った仲間同志の中であっても、自らが犯した間違いによって、一瞬にして自らの居場所がなくなってしまう

それは・・・この先、どこに行っても、同じやと思う

せやから、今、「してはいけないこと」を、仲間の力を借りて学んでほしい・・・俺は、そない思ってんねんや

 

ほんで・・・

敢えて、道場生全員の前で、話し合いをしたんやから・・・他の道場生も皆それぞれ、大なり小なり、何かしらを感じてくれてることやろう

正に、道場内で起こることは、『社会の縮図』やと思うから・・・

 

でも、この話し合い・・・簡単に書きなぐったけど、先生と生徒の間で、「信頼関係」がなかったら、下手にはできへんことやと、俺は思うで

学校でも、普通に出来そうなことやけど・・・一歩間違えたら、とんでもない方向に進まへんとも限らへん・・・ものごっつい、慎重に事を運ばなアカンことやと思うよ

このアバウトな俺でさえ・・・上級生一人一人個別に、そいつらの目線で、理解してもらえるであろう重要なポイントを、練習中、練習終わりに、伝え歩いたもん(^_^;)

 

 

誤解を恐れずに言わせてもうたら・・・

俺は・・・この世の中から、「いじめ」は、絶対になくなれへんと思ってる

「やってる側」と「やられてる側」の受け取り方も違えば、感じ方も違う

しかも、実際、大人の世界でさえ、「いじめ」のようなもんは、存在するねんから・・・・・

せやから・・・子供の頃に、「「いじめ」は、してはいけません!」「「いじめ」は、なくしましょう!」ってことを、躍起になって伝えるよりも・・・我が身に起こった時、受け取った時、感じた時に、「どのように、対処するのか?」を、教えといてやった(今回のように、実際に経験させてやった方)方が、ええんとちゃうんかな?って、俺は思うねん

 

 

今回・・・

リーダーとしての意見を吐き出してくれた、タケル

「話し合いの場を持った方がいい!」って言うてくれた、SO

勇気を持って、自らの言葉で「止めてください!」って、伝えることができた、A

「もう、二度としません!」って、仲間(俺を含め)を裏切らないことを約束をしてくれた、B

困ってる仲間(A)に、手を差し伸べてやろうと考えてくれて・・・また、(B)が間違ったことをしたからって、仲間外れにするんやなく、みんなで同じ方向を向けるよう、受け入れてくれるって約束をしてくれた・・・道場生(特に上級生)

皆それぞれ、何かを感じとってくれたんやないやろうか?

 

その何かを感じとってくれた彼らが・・・ここ(北岡道場)を巣立ち、次のステージで同じような事案に直面した時・・・・・今回みたいに、いい方向性に向かっていける『原動力』になってくれたなら・・・良いムーブメントを起こしてくれるんやないやろうか?

 

 

「柔道」は、二の次、三の次・・・

「柔道」を通じて(「北岡道場」の中で)・・・大切な何かを学んでほしい!!

きっと、その「大切な何か?」を手に入れた奴の方が・・・「柔道の強さ」よりも、「喧嘩の強さ」よりも・・・『人間的な強さ』を持ってる、素晴らしい「柔道家」になるんとちゃうんかなぁ~

 

「勝ち負け」も大事やけど・・・そんな素晴らしい「柔道家」が、一人でも多く巣立ってくれる道場であれるよう・・・俺も、「教育者」の端くれとして、子供達と真っ直ぐに向き合いたいなぁ~って思うよ

 

元気出していこう!!

READY! GO!!

LINEで送る

過去の投稿

北岡道場連絡先

983-0821
宮城県仙台市宮城野区
岩切字昭和北2-15

【連絡先】
022-782-7780
(きたおか接骨院内)

QLOOKアクセス解析