真っ直ぐな「大木」に!

『北岡道場』を設立して・・・今年で、12年目になる

 

道場を設立する前は・・・

長女:悠葉先生(22歳)、長男:REN(20歳)が・・・それぞれ、小学校2年生、年長さんの時から、某道場にお世話になっとって・・・

俺自身も、道場設立のための勉強をさせていただいとった

せやから・・・俺自身、少年柔道の世界に足を踏み入れてから・・・約15年になる

 

 

約15年が経過して・・・最近、俺が率直に感じてることを記そうと思う

 

 

最近の子達を、当時の子達と比べてみたら・・・体の成長度合いが、ものごっつい早いなぁ~って感じる

たとえば・・・

長男:RENが、中学1年生の当時(今から、約8年前)と比べてみたら・・・

今の中学1年生の子達の方が、全体的に体もデカいし、第二次成長期を迎えてるであろう子が、ぎょうさんおるように思う

ホンマに成長期を迎える段階が早いなぁ~って感じるよ

 

せやけど、その反面・・・

同じ学年であったとしても・・・その成長の早い子(早くに、第二次性徴を迎えた子)と、まだ子供の体のままの子が、試合で対戦するのを見てると・・・「危ないなぁ~?」って感じることも、個人的には、ここ最近は少なくないような気がするねん

 

ウチの次男:SOは・・・現在、中学2年生

昨年の秋(彼が、中学1年生の秋)、体重無差別の学年別の県大会に出場したねんけど・・・

その時は、切実に・・・「危ないな!?」って感じた

 

 

SOは・・・結構、しっかりと練習をする子

せやから・・・体幹もしっかりしてるし・・・同じ体重の中やったら、筋力では、ある程度通用する方やと思う

せやけど・・・体格差、ほんで、それに伴う力の強さだけは、どないもなれへん

 

その、どないもなれへん体格差と力の差で・・・(相手も勝とうと必死なんやから)巻き込まれてしまったり・・・自分が技を掛けた際に、膝の上に乗られたり・・・最悪のケースは、高い位置から頭から落とされたり・・・

そない考えたら・・・「これは、アカンな?」って考えざるを得んかった

 

結構、体がしっかりしてるSOでも、そない感じたくらいやから・・・

他の子やったら・・・さらに、危険な場合もあると思う

 

ほんなら・・・「危険が付きまとえへんように、もっとレベルアップに徹したらええんとちゃうんか?」

・・・・・っちゅう意見もあるかも知れんけど・・・

それ自体も通用せえへんくらい、体の成長度合いの差の方が上回ってるような気がすんねんよな?

 

 

せやから・・・俺、決めてん!

今年から・・・体の小さい中学生(男女問わず)は・・・「体重無差別の大会には、極力出場させへん方向でいこう!」って

もちろん、小学生でも・・・学年によって(特に高学年)は、体の小さな子は、リスク回避のために、出場させへんことも考えていかなアカンな?って、考えてる

(団体戦に関しては・・・その都度、ケースバイケースで考えていかなアカンやろうけどな)

 

ちなみに、これは・・・「大事な体重別の試合に照準を合わせて、無理をさせへん!」とか・・・そんなことでは、一切あれへんで!?

俺が、照準を合わせてるのは・・・もっともっと先!

 

もし高校、大学でも「柔道」を続けたいと考えてる者がおるとしよう

そんな子らに対して・・・俺の感性を最優先にして、今、無理をさせ過ぎて怪我でもしてもうたら・・・

高校、大学っていう「勝負」をせなアカン大事な時期に・・・

小中学生の時に負ってしもうた怪我を引きずらせて、追い込んだ練習ができへんなんていうような・・・そんなもどかしい思いは、俺の大切な子供達にはさせられへんからね?

 

ほんで、また・・・

ウチの道場で柔道をしてる子達、全員が全員、オリンピックを目指してるわけではあれへんやろうし・・・

(仮に、そんな子がおったとしても・・・それやったら、なおさらやわ!)

今日、明日の勝ち負けを最優先にすることで・・・失ってしまうかも知れへん、大きすぎる代償とは、引き換えにはさせられへんやん!?

 

もちろん、それは・・・「今現在(成長期である小中学生の時期)」の話やで

「今」は・・・そこまで大きな代償を払ってまで、手に入れるっちゅうもん自体、限りなく少ないんとちゃうんかな?って、俺は思うねんよ

 

 

そないな偉そうなことを言うてる、俺自身にも・・・

確かに・・・大学生の頃、実業団に所属しとった頃・・・大きな代償を払ってまで、『夢』を追った時期があった

それは・・・生活面も然り・・・金銭面も然り・・・肉体面も然り・・・・・

 

他の社員と同様に、朝から夕方まで通常勤務をして・・・自分の余暇時間を使って、練習、トレーニングをする

身体作りはじめ、見えへん部分での出費は、少なからずある

ほんで、試合の度に、7~8kgの減量をするねんけど・・・決して、体には良くはあれへんわな?

正直、当時の俺は・・・勝つことの代償として「腕の一本くらいやったら、動かへんようになっても構わへん」ってくらいに思ってたんかも知れへん?

 

現に、俺の左手(特に人差し指)は、頚椎の損傷からくる神経麻痺で、23歳の頃から痺れたまま・・・もう、ずっと感覚がない

今は、もちろん、「そんな代償を払ってでも・・・」なんてことは、微塵も考えへんし・・・

現在、大学で頑張ってる長男:RENや、卒業生の沙季先輩でさえ、大きな怪我がないまま、選手生活を終えてほしいって、心から願ってる

それは、きっと・・・選手としてやってた時の自分自身を、客観的に見れるくらい、歳を重ねたからなんやろうけどね?

 

要するに・・・

「それくらいの怪我をするリスクは、柔道選手(アスリート)である以上、大なり小なり存在する!」

・・・そういった風潮も、少なからず存在するし・・・俺ら自身も、それが「普通」やと思いながら過ごしてきたけど・・・

ホンマは・・・そう思うこと自体、ナンセンスなんかも知れへんよな?

 

 

余談やけど・・・

俺、23歳の時に結婚して・・・悠葉先生が生まれて・・・

忘れもせえへん・・・明美とちっちゃな悠葉先生と、新横浜駅近くのドラックストアに買い物に行った時のこと

その時・・・2Lの水やったか?スポーツドリンクやったか?を買って、4本(計8kg)を袋に入れて片手で持って、もう片方の腕には、悠葉先生を抱っこして、駐車場まで歩いてたねんな

 

悠葉先生を、片手で抱っこしてたから、余計に感じたんかも知れへんけど・・・

それにしてでも・・・

俺・・・袋に入れて持ってるペットボトル4本が、ものごっつい重くて、ものごっつい億劫に感じたねん

 

「クソッ! 重ったいなぁ~!?」

 

そない思ったと同時に・・・ふっと我に返ったねん

「ちょっと待てよ!? 俺・・・試合するたびに、こんだけの量(8kg)を、体から抜いてるんとちゃうんか!?」

・・・・・・・・・・

・・・・・

 

ゾッとしたよ(^_^;)

 

 

さっきも記したけど・・

それらすべてを・・・若気の至りで理解してへんかったんか?

それとも・・・あえて、分かろうとせえへんようにしてたんか?

今となっては、忘れてもうたけど・・・

いずれにしても、あの時は・・・そないな負担やリスクを背負ってでも、どんな状況であれ「勝ちたい!」って、心底思ってたんやろうな?きっと・・・

 

 

せやけど・・・それらすべては、「大人」になっての俺が、己自身で決めたことやねん

限りなく多くある選択肢の中から・・・

限りなく経験してきた物事の中から・・・

限りない誘惑があるにも拘わらず・・・

限りない「自分自身の弱さ」の克服を含め・・・

怪我をするリスク(将来(歳を重ねた時)、痛みを抱えたまま過ごさなアカンかも知れへん)など・・・

そんなことを全部ひっくるめてでも・・・曲がりなりにも、世の中の「酸い」も「甘い」もを、一応知っての上で、選択をしたのは己自身やったねんよな!?

 

 

せやけど・・・小学生、中学生の彼らは、そうではないやんか?

世の中の「酸い」も「甘い」もを、俺ら大人ほど知ってる訳ではあれへんやろうし・・・

選択肢も・・・せいぜい、数種類ってとことちゃうかな?

 

そんな彼らに・・・

少年スポーツとして、たまたま「柔道」を選択した彼らに・・・

あらゆる方向に、限りある可能性を秘めた彼らに・・・

俺が大学や実業団で選択してきた、チャンピオンスポーツとしての「JUDO」っちゅうもんの感性を、押し付ける訳にはいかへんやん!って、俺は考えてる

 

もちろん、将来「JUDO」を選択していく子にとっても・・・

高校、大学で、ホンマに勝負できる時に、追い込んだ練習ができへんくらいの怪我を・・・今日、明日の結果を求める代償として、彼らに抱えさせてしまう可能性があるんやったら・・・リスク回避を、最優先に考えてやるべきなんとちゃうんかな?って、俺は思ってる

 

せやから・・・

柔道如何に拘らず・・・あらゆる方向にでも、限りない可能性を持った彼らをあずかってる、今現在

いろんな角度から、彼らを『守ってやる』ことも・・・俺ら、少年柔道の指導者・教育者の役目なんとちゃうんかな?って・・・

そないな考えが・・・最近、俺の心の中で、ものごっつい蠢くねんよな?

 

 

俺の勝手な「考え」を記したついでで、付け加えとくけど・・・

肉体面で・・・

体幹をしっかりさせるために、(喘息等がある子が)心肺機能を向上させるために、身体自体を強くするために・・・

また、精神面等で・・・

挨拶・返事がしっかりとできるように、辛いことから逃げ出せへんように、仲間を大切にするように、感謝の念を忘れへんように、何事に対しても辛抱と努力ができるように・・・

そういった意味合いでは・・・道場生に対して「親父」目線で、普段から徹底的に叱咤してるつもりでおるで(^^)

 

 

 

ここ数年の『北岡道場』の卒業生は・・・

怪我を抱えた状態ではなく・・・

「柔道」の「じ」の字も分からへんような、素人同然の状態(「お前(北岡)が、ちゃんと指導せえ!」っちゅう話やけどな(苦笑))で・・・

ただ単に・・・「柔道が好き」っていう想いを持たせただけで・・・・・

高校の監督に、バトンタッチさせていただいてる

 

せやけど・・・それが、俺の理想であって、俺の信念に基づいた「考え」なんやから・・・

その状態で、俺の元を巣立っていってくれることは・・・紛れもなく、「◎(二重丸)」やと、俺は個人的に思ってる!(^^)!

 

 

例えるなら・・・

手のひらに乗っけた「盆栽」は・・・あらゆる角度から見ても、美しさはこの上ない

せやけど・・・その美しい「盆栽」は・・・それ以上は、大きくはなりよれへん!

 

それに反して・・・

雑草のように、放ったらかしで伸び放題の樹木は・・・どんどんどんどん幹を太くして、どんどんどんどん上に伸びていきよる

その過程で、横道に逸れるべく・・・本来(柔道の結果だけを追求するの)であれば、必要のない「余計な枝」も四方八方に伸ばし放題に伸びていく

 

ぎょうさんの水(柔道が好きになる要素)を与えてやって・・・

必要以上の栄養(遊び、悪さ、余暇時間)を与えてやって・・・

委縮するようなストレス(限りなく、結果を追求することなど)を与えることなく・・・

自由気ままな状態であっても、「信じて」「待って」「許して」やって・・・

十二分に幹を太くして・・・十二分に上や横に伸び放題になった・・・

そんな・・・「彼ら」を・・・

次の指導者に、バトンタッチさせていただく

 

そしたら、次の指導者の先生(高校や大学の監督)が・・・

「余計な枝」を、すべて鉈で切り落としてくれることやろう?と・・・俺は思ってる

 

 

ほんなら、どないやろか?

「余計な枝」が一切ない・・・真っ直ぐ一直線に伸びた、太い「大木」になるんとちゃうやろか?

 

その「大木」を・・・「社会」という名の大海原に、解き放してやることが、俺ら教育者にとっては、一番ベストなことなんとちゃうんかな?って・・・

俺は、そないな勝手な「考え」を持ってる

 

要するに・・・俺の手のひらの上で、きれいに剪定された「盆栽」なんか・・・俺にとったら、何の価値もあれへんねん!

一日も早く・・・いろんな意味で、俺自身のすべてを追い越してほしいって願ってるよ

 

 

ほんで、欲張りを言うたら・・・

次の指導者にバトンタッチする時に・・・

「己自身の心の弱さに負けて・・・このオッサン(北岡)を裏切るわけにはいかへん!」

「己自身の心の弱さに負けて・・・後輩たちに、顔向けができへんことはできへん!」

そないな、「ええプレッシャー(責任)」を、背中に背負い込んでくれるような人に育ってくれとったら・・・

俺自身・・・さらに、嬉しく思えるな(^^)

 

 

話が、前後してもうたけど・・・

出会ってしまった以上、出会う前には戻られへん!

 

俺にとって、そんな大切な彼らに・・・

「一流」の社会人に、育ってもらうべく・・・

 

中くらいの喜び(もうちょっと頑張って手を伸ばしたら、「頂」に手が届く位置)と・・・

ちっちゃな挫折(自分の力で、立ち上がってこれるくらいの挫折感)と・・・

自分の周りにおる人たちを「思いやる」心と・・・

自分を支えてくれてる人に対する「責任」と・・・etc・・・

そんな大切な、ぎょうさんのことを・・・柔道を通じて、日々、経験(勉強)しながら・・・

どんな場所に行っても・・・どんな環境に置かれても・・・

「与えられた環境の中で、最大限の努力(辛抱と努力)ができる」人になってもらいたいと、心から願ってるよ

 

 

 

 

今週末、日曜日は・・・

新しい子達も、数名増えたから・・・

『北岡道場 ピクニック』と称して・・・加瀬沼公園で、子供達、父兄の懇親会や!(^^)!

 

楽しみやなぁ~(^^)

天気が良くなることを祈るばかりやで(^^)

 

元気出していこう!

READY! GO!!

 

 

 

 

 

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